2019年2月15日(金)〜16日(土)
12:00〜
様々なパフォーミングアーツ作品の記録映像の上映会を行う ANTIQU。
今回は東京デスロックの「再生」をエンドレス再生します。
2006年の初演から上演の度に大きな注目を浴び続ける本作を、この機会にぜひ!
初めての方もそうでない方も。あなたは何周楽しみますか?
作・演出:多田淳之介
出演:夏目慎也、間野律子、伊東歌織、李そじん、原田つむぎ、松﨑義邦、海津忠(青年団)
主催:一般社団法人 unlock 東京デスロック
2017/STスポット/HD上映 1時間44分
vol.1 を行なったのは2016年、「サイトスペシフィック」というテーマを設けて11作品を上映しました。それから3年たって、記録映像を上映するということが少しずつ珍しいことではなくなってきたようです。
一方で気になってきたのは、映像というメディアや上映という形態をいかに自覚的に選択できるのか、ということです。(上演と違って)複製し何度でも簡単に再生できる、という利便性だけで、つまり表現のほうからの必然性なしにただ便利というだけで「上映」を選んではいないか。もっというと、無数の「コンテンツ」の1つとしてではなく、1つの作品として尊重できているのかどうか。
東京デスロックの「再生」は、そのことを考える契機になりました。
ループ再生すること自体は特別なことではありませんが、作品自体が1シーンのリピートから成り立っている「再生」をループ再生することは、他の作品をループ再生することとは全く別の意味を持つことは想像に難くないでしょう。作品内のリピートと、作品外の(つまり作品自体の)ループは、あっという間に境目がなくなり、ループ再生という上映行為は作品内のリピートに回収されていくのかもしれません(そのとき「「再生」のループ再生」は、ひとつの絶え間ない「超再生」になる!)。もしくは、作品の始まりと終わりはあまりに強固で、ループ再生という行いではそれを崩すことができないのかもしれません。
どちらにせよ、「再生」という作品が持つ底知れない力を感じていただければと思います。
最後に。この突飛な上映を認めてくださった東京デスロック、そして急な坂スタジオに感謝を。
2019年2月 須藤崇規(映像ディレクター)
本企画は『Steep Slope Showcase vol.2』の1プログラムとして上映されます
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